グリーンツーリズムレポート(01)

1泊2日で「釜茶煎り茶」の体験講座

県下有数のお茶所太田郷

安芸太田町は県下有数のお茶所であり、各地区で作り方は少し異なると思いますが、町内の「香草地区」は地名からもわかるように、古くからお茶の名産地で、 珍重された銘茶を出荷していました。昔ながらの方法で、銘茶を再現できるのがこの講座の魅力です。香草にお住まいの神の手の持主、佐々木年江さんに講師をお願いし、 地元の方の協力をいただき本物のお茶作り方を教わりました。

お昼ごはんも忘れ、茶摘を満喫

1泊2日の体験講座、初日は小雨の降る中をカッパを身にまとい、参加茶の方は新緑に芽吹いた上質の新芽(いわゆる一番茶)のみを厳選して採取。なかなかできない 体験に大満足。

蒸す・揉む十年?

早速採れたての新茶を、薪で熱した大きな釜に移し、蒸らす作業に取りかかる。雨露でぬれた新芽は、真っ白な蒸気に新鮮なお茶の香りをブレンドし、一気に蒸らされて いく。参加者のメガネは前が見えない状態になり、熱されたその蒸気と水分が軍手に染み込み、長くかき混ぜることができなかった。いい塩梅に(先生にしかわからないが)で取り出し、次は揉みの作業に移る。先生は「8の字を描くように200回は揉みなさい」と言われた。とりあえずやってみたものの、茶葉は揉めば揉むほど散乱し、手中にはほとんど無くなってしまう。何度も集めながら100回近くすると腕が疲れてうまくいかない。見かねて先生が交代。すると(なんということでしょう!)あんなにバラバラの茶葉がまん丸に固まり心地よさそうに揉みかえされていく。そこには力みは無くいともたやすく作業が続く。(神の手とはこの事である。)揉みの作業は、洗濯板を使うとラクチンだそうだ。

憧れの神の手!

きれいによじれた茶葉をむしろに敷き詰め、一晩日陰で乾かした。先生いわく、この度のお茶は近年にない1番の出来であるとのこと。その新緑のじゅうたんに みな誇らしげな顔をしていた。次の日は晴天に恵まれ、前日の天候で乾き具合が心配されたが、何とかいい状態までなっていた。早速仕上げの段階に入る。 釜はいわゆる「やおい火」で温められ、じっくり時間をかけて乾かしていく。ここが出来を分ける作業となり、参加者も真剣に釜に向かった。赤子をなでる ような優しい手つきで何度もかき混ぜじわじわ乾かしていく。白い粉を吹きはじめ、先生の「いい塩梅」のところで釜から取り出す。茶葉の新鮮な香りが心をいやす。 ていねいに濾し粉末だけを仕分ける。全員やってみたが、この作業は神の手にしか微笑まなかった。きれいに取り除き、これぞ本物のお茶!を作りあげた。

充実の一服に得・徳

いよいよ最大の楽しみ、試飲をみんなで行う。苦味のない緑茶の鮮やかな色彩と、始めて感じる新茶の香りに、一同感無量にておみやげをもっての解散となりました。

新茶で一服カテキンでムテキンだ!なんて思いで、いただきながらとても得・徳な2日間でした。

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