グリーンツーリズムレポート(02)

太田川鮎釣り塾 体験講座

太田川の高級魚 安芸太田鮎

太田川上流の天然鮎は昔から高級魚として、珍重されてきました。6月の解禁日から、安芸太田町内でたくさんの釣り人が熱心に竿を操る風景が見られます。その伝統とワザ、楽しさを体験できる太田川清流塾の「太田川鮎釣り塾」が開かれました。

鮎でアユを釣る

交流事業として地元安芸太田町の鮎釣り名人を講師に、市内から9人の塾生と共に開校。初心者から、何度か経験がある人まで様々でしたが、生徒1人に講師1人の マンツーマン指導。  鮎釣りは、友釣りと呼ばれる「活きた鮎」をおとりに使い、縄張り意識の強い鮎の習性を利用しケンカさせ、おとりにつけた掛け針に引っ掛けて釣り上げるという ユニークな釣り方。鮎が掛かるたびに、釣った鮎をおとり鮎に交換するという循環型の釣りである。

安芸太田 必殺仕事人

2人ずつにわかれ、早速釣りの準備にかかる。長さ9メートルの竿に仕掛けを付ける。「ながーい」が「かるーい」竿で、重さによりずいぶん値段が違うそうだ (数万~ウン十万・奥さんにばれたらごめんなさい)。仕掛けは目に見えないほど細く、これを操る講師の手先には熟練の技が光った。しかし、講師でも 「歳をとると目が見えん」とやや苦戦している場面もみられた。仕掛けには様々な工夫が凝らされおり、これを自分流に作るのも楽しみで、仕掛けが成果に 大きく影響するそうだ。

デリケートなのよ「ドボン」は当たり前

友釣りを開始する。おとりにハナカン(鮎の鼻付近につける)と逆針を(尾びれの付け根)をセット。鮎は温度に弱いので、水中ですばやくつけなければ 弱ってしまうのだ。講師に連れられてポイントへと移動。川を渡るペアもあり、「危うくパンツまで濡れてしまいそうだった」と塾生。

いざ しょーぶー合戦!!(神楽口上風)

おとりを放ちいざ勝負。水面にある目印があっちこっちと動いていく。始めて見ると、えさ釣りならば既に釣れているような感覚に見えた。さてここからが 本番。ポイントは、自分の思う場所へ、おとりを誘導できるか。鼻先に抵抗をかけることで自在に操縦する。まわりでは、鮎がピチピチ跳ねている。講師から塾生 へ竿が渡ると、鮎が泳ぎにくそうに見えた。この微妙なタッチが、ケンカするときや、疲れ具合など影響を及ぼすのだ。初めての塾生はどう操っていいかわからず 講師のアドバイスのもと、微妙なタッチに挑む。だんだんと慣れてくるとスイスイと泳ぎ始めた。  なかなか釣れない。なかなか釣れない。鮎釣りとは簡単なものではない。また当日曇り空だったため「おるんじゃが、追いが悪いのー」と言われていた。 おとり鮎の休憩と共に人間も休憩。

いざいざ しょーぶー合戦2

多くの人がそう思うかもしれない。魔法をかけられたように簡単に小皿になるのを見たからだ。よーし! 「まずはやってみてください。」と先生。初めて横向きのロクロに向かう。「よし!」無意識に声が出る。そーっとそーっと、「ズガガガッガッガ ガリボリ ジョリン ガタ」 「まったくいかん! 」 音にも個性が出る!

真剣に・その1点に・指先に集中する

元気なおとりに付け替え再チャレンジ。1匹天然鮎が掛かればその後のはおとりの違いで釣れ易くなるそうだ。その時「おー!!」と歓声が。なんと塾生が 釣り上げているではないか!!見事立派な天然鮎がつれている。養殖とは色・つやが違い、貫禄がある。塾生は満面の笑みで興奮気味だった。3時間の講習会での 成果は、鮎6匹(生徒で2匹)ハヤなど数匹とまずまずな成果であった。釣った塾生は、おそらくどっぷり鮎釣りにつかるだろう。

鮎釣りとは・・・

その後昼食を兼ねて交流会。皆でお弁当を食べながら、鮎釣り談義。奥が深い鮎釣りの話に華が咲き、質問などが飛び交い、次へとつながる深い交流となった。 この鮎釣り塾は4回開催されるが、塾生の中には、次の参加申し込みをする人や、すべて参加するという熱心な人もおられる。

川人?(かわんちゅ)

川と共に生きる我々が、太田川の自然を用い交流が図れることは、安芸太田のすばらしい環境がもたらしてくれる産物である。 川辺に数時間、川のせせらぎを眺めていると、鳥の声、天然マイナスイオンを感じ、水面まで顔を近づけ眺めると、子供の頃見た情景が思い出され、なつかしさと共に うれしさがこみ上げてきた。  グリーンツーリズムならぬ、リバーリズムの1日でした。

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