グリーンツーリズムレポート(17)

〜天空の桃源郷〜「井仁棚田体験会田植え・収穫の部」編」

日本のマチュピチュ 井仁の棚田

標高500mの山の上、ここは広島県で唯一選ばれた日本棚田百選「井仁の棚田」。南東方向に開けるすり鉢状の地形で、集落内の高低差は約100m、30戸76人の人々が暮らしています。  これは上空からの写真ですが、行ってみたい世界遺産で常に上位であるペルーのマチュピチュに似ていると思いませんか?(写真左)モンゴロイドは遠く南米まで到達し、独自の文明を開花させたんですね〜。

八十八の手間=お米 田植えは何番目?

6月の第一日曜日、広島市やその近郊の都市住民約100人の参加者を迎え行う田植え体験会では、昔ながらの手植えをします。
 午前中はお昼に食べる「1合寿司」を作り、お茶摘み体験。食器も自分たちで片付けて、おなかいっぱい胸いっぱい。
 張り切って午後の田植えに挑む。おとなも子どもも一緒になって泥の田に入り植えていきます。

少ない水をみんなでなかよく有効利用

さて、井仁といえば水、水といえば井仁(?)というほどこの時期、用水の確保には神経を使います。暖冬で雪が少なくなった昨今、春の水不足はいかんともしがたい問題です。
 ため池のないこの地は、先人の努力で延長5kmの用水路が引かれています。それでも足りないときは、谷からくみ上げたりもしますが、そこは仲良し井仁の人。自然と順番に水が引かれ、代かきを終えるのでありました。

石垣を強く⇔日陰や種を落とす 両刃の雑草

夏の大仕事は除草です。田んぼの中も同じくですが、この時期棚田の特徴である石垣には多くの草が生えます。害を及ぼす反面、石垣に根を張り強固にするといった一面もあるため、根絶やしにするよりも人力で取るのが1番です。

君は見たか!?黄金のじゅうたん

今年は稲刈り前の台風上陸はなく、天候にも恵まれ順調に刈り取りが行われました。しかし、この夏の猛暑で夜も気温が下がらず食味が落ちたようです。
お米は寒暖の差が大きいほどおいしくなるのです。

恵みを喜び刈り取ります、自然にありがとう!

10月の第一日曜日は、体験会稲刈りの部です。80人の参加で一緒に収穫を喜びました。おいしい新米と豚汁をいただいたあとは、さつまいも掘りを参加者全員で。歓声が棚田に響き渡りました。

井仁の今年1番のニュースは♪…ジャン!! 

なんと、過疎高齢が叫ばれた井仁集落に今年2組のご家族がUターンされ、10人増えました!苦節10数年、この日のために井仁は頑張ってこられました。棚田を全面に出した都市との交流をテーマに体験会を始め、来年は節目の第10回となります。これまでにIターンされた2組3人も交え意気軒昂です。グリーンツーリズムの継続が一つの実を結んだのです。みなさんの地域も井仁に続きましょう。

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